ダービー総力特集(3)です。今日はローテーション分析ですが、先にG1の2鞍をしっかり見ていきます。
まずは皐月賞。
良馬場発表だったが、降雨の影響でタフな馬場となりタイムが遅い。実質重馬場だったと言えるだろうし、ダービーが重馬場になれば直結する可能性は高い。また、この馬場で5F通過60.3秒はかなり速く、先行して潰れた馬は簡単に見限らない方がいいだろう。
オルフェーヴル(1着)、サダムパテック(2着)は共に道中インを通って、共にいい瞬発力を見せている。この2頭はちょっと抜けた存在だろう。最後は直線で前があいたオルフェが先に突き抜けたが、内容的に大きな差はない。
他に注目すべきはナカヤマナイト(5着)。直線で外をブン回しているが、上手く内でガマン出来ていたら3着はあった。またベルシャザール(11着)も注目。先行馬総崩れのペースになったが、この馬は11番枠から出遅れ気味に出して、ムリヤリ前に取り付いている。先行馬有利のレース展開になれば巻き返しがある。逆にデボネア(4着)、ロッカヴェラーノ(6着)は全くロスのない競馬であり、競馬が終わった後に突っ込んできている。着順にあまり価値がないと言えよう。
余談だが。フジテレビの皐月賞映像を見ると、青島アナが「1000m通過63秒台!」とか言ってる。これ聞いて「先行して垂れた馬は弱いんじゃん」と思ってたんだが…実際のラップは5F通過は60.3秒と、雨上がりにしてはかなり速い。あぶねぇ、騙されるところだったw
続いてNHKマイルC。
走破時計・ラップから見て、2011年は標準レベルより少し上くらいか。また今年はテン3F-5F【33.9-57.6】、ラスト5F-3F【58.3-34.6】。このラップ内容を簡単に書くと「中盤が一気に緩んだラップ」であるといえる。速いペースに見えて、先行馬が残ったのはこれが原因なのだ。逆にいえば、差し馬にはかなり厳しいレースになったと言える。
そしてもう1点。NHKマイルC組がダービーで好走するためには、ある条件がある。この3鞍を見て頂きたい。
NHKマイル⇒ダービーでの連チャンは過去2回あるが、いずれも「中盤が一気に緩んだラップ」だったのである。中盤が緩むと、緩急を付けて走るために中距離向きのラップとなるため、直結したのだろう。そして2011年もこの「中盤が一気に緩んだラップ」。今年のダービーは1着馬こそ不出走だが、2着馬は出走。注意が必要となる。
コティリオン(2着)はこの競馬で上がり最速、よく差してきている。ただ極端な競馬(離れた最後方から追い込み)で結果を残しただけに、同じ競馬でどこまで食い込めるか。展開が向くかがカギ。エーシンジャッカル(14着)は見どころなく、さすがに厳しい。
ここでいったんまとめ。
(4)に続きます。
まずは皐月賞。
年度 | 勝ち馬 | 勝ち時計 | ラップ | 1着位置 | 2着位置 | 3着位置 |
2011年(良) | オルフェーヴル | 2.00.6 | 36.4-60.3-60.3-35.3 | 12-11-11 | 8-8-8 | 5-5-5 |
良馬場発表だったが、降雨の影響でタフな馬場となりタイムが遅い。実質重馬場だったと言えるだろうし、ダービーが重馬場になれば直結する可能性は高い。また、この馬場で5F通過60.3秒はかなり速く、先行して潰れた馬は簡単に見限らない方がいいだろう。
オルフェーヴル(1着)、サダムパテック(2着)は共に道中インを通って、共にいい瞬発力を見せている。この2頭はちょっと抜けた存在だろう。最後は直線で前があいたオルフェが先に突き抜けたが、内容的に大きな差はない。
他に注目すべきはナカヤマナイト(5着)。直線で外をブン回しているが、上手く内でガマン出来ていたら3着はあった。またベルシャザール(11着)も注目。先行馬総崩れのペースになったが、この馬は11番枠から出遅れ気味に出して、ムリヤリ前に取り付いている。先行馬有利のレース展開になれば巻き返しがある。逆にデボネア(4着)、ロッカヴェラーノ(6着)は全くロスのない競馬であり、競馬が終わった後に突っ込んできている。着順にあまり価値がないと言えよう。
余談だが。フジテレビの皐月賞映像を見ると、青島アナが「1000m通過63秒台!」とか言ってる。これ聞いて「先行して垂れた馬は弱いんじゃん」と思ってたんだが…実際のラップは5F通過は60.3秒と、雨上がりにしてはかなり速い。あぶねぇ、騙されるところだったw
続いてNHKマイルC。
年度 | 勝ち馬 | 勝ち時計 | ラップ | 1着位置 | 2着位置 | 3着位置 |
2011年(良) | グランプリボス | 1.32.2 | 33.9-57.6-34.6 | 6-5 | 18-16 | 9-9 |
2010年(良) | ダノンシャンティ | 1.31.4 | 33.4-56.3-35.1 | 16-16 | 7-5 | 7-8 |
2009年(良) | ジョーカプチーノ | 1.32.4 | 34.3-57.2-35.2 | 2-2 | 4-4 | 3-3 |
2008年(稍) | ディープスカイ | 1.34.2 | 34.6-59.2-35.0 | 16-11 | 12-5 | 18-16 |
2007年(稍) | ピンクカメオ | 1.34.3 | 34.2-58.5-35.8 | 13-14 | 4-3 | 13-14 |
2006年(良) | ロジック | 1.33.2 | 34.2-57.5-35.7 | 11-10 | 3-4 | 9-8 |
2005年(良) | ラインクラフト | 1.33.6 | 35.5-59.4-34.2 | 4-4 | 6-4 | 7-7 |
2004年(良) | キングカメハメハ | 1.32.5 | 33.9-57.8-34.7 | 9-9 | 9-9 | 3-3 |
2003年(良) | ウインクリューガー | 1.34.2 | 34.1-57.8-36.4 | 2-2 | 10-10 | 8-9 |
2002年(良) | テレグノシス | 1.33.1 | 34.0-57.3-35.8 | 13-14 | 18-16 | 13-12 |
走破時計・ラップから見て、2011年は標準レベルより少し上くらいか。また今年はテン3F-5F【33.9-57.6】、ラスト5F-3F【58.3-34.6】。このラップ内容を簡単に書くと「中盤が一気に緩んだラップ」であるといえる。速いペースに見えて、先行馬が残ったのはこれが原因なのだ。逆にいえば、差し馬にはかなり厳しいレースになったと言える。
そしてもう1点。NHKマイルC組がダービーで好走するためには、ある条件がある。この3鞍を見て頂きたい。
年度 | 勝ち馬 | 勝ち時計 | ラップ詳細 |
2011年(良) | グランプリボス | 1.32.2 | 11.9-10.7-11.3-11.8-11.9-11.3-11.4-11.9 |
2008年(稍) | ディープスカイ | 1.34.2 | 12.2-11.0-11.4-12.1-12.5-11.7-11.2-12.1 |
2004年(良) | キングカメハメハ | 1.32.5 | 12.1-10.7-11.1-11.7-12.2-11.6-11.7-11.4 |
NHKマイル⇒ダービーでの連チャンは過去2回あるが、いずれも「中盤が一気に緩んだラップ」だったのである。中盤が緩むと、緩急を付けて走るために中距離向きのラップとなるため、直結したのだろう。そして2011年もこの「中盤が一気に緩んだラップ」。今年のダービーは1着馬こそ不出走だが、2着馬は出走。注意が必要となる。
コティリオン(2着)はこの競馬で上がり最速、よく差してきている。ただ極端な競馬(離れた最後方から追い込み)で結果を残しただけに、同じ競馬でどこまで食い込めるか。展開が向くかがカギ。エーシンジャッカル(14着)は見どころなく、さすがに厳しい。
ここでいったんまとめ。
・皐月賞は直結する可能性が高い。特にオルフェーヴル、サダムパテックの上位2頭は強い。
・皐月賞組の中ではナカヤマナイト、ベルシャザールに穴馬の可能性がある。
・NHKマイルCは直結するラップ構成。コティリオンは展開次第で浮上も。
(4)に続きます。
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