このブログは何年続くのかな…
GWも終わり、いよいよPOGシーズン。休眠中の大生いっちょ!が少しだけ更新される時期になってきました。さてそんな今日は2015年度の新種牡馬分析です。今年はこの馬で行きましょう。

ヴィクトワールピサ
ヴィクトワールピサ

内国産のドバイWCホース。ノーザンファームのディープ・キンカメに対抗すべく、社台ファームが送り出す刺客であります。今年はこの馬さえ押さえておけば、新種牡馬対策はほぼ終わり(言い切った)。早速見ていこう。

まず、ヴィクトワールピサの血統には最初にして最大の特徴がある。血統表内にノーザンダンサー系が存在せず、ナスルーラ系も非常に薄いのだ。このようなSS系種牡馬には、どんな相手が合うのか・・・実はヴィクトワールに良く似た、とても参考になる種牡馬がいることをご存じだろうか。


ヴィクトワールピサ ≒ ネオユニヴァース


オヤジじゃねーか!似てるに決まってんじゃねーかこの野郎!と荒ぶることなかれ。実はヴィクトワールピサという種牡馬は、ネオユニの特徴を完全にトレースし、何も足さず、何も引かず(あくまで血統的に)の種牡馬である。ということは、狙い方は非常にカンタン、ネオユニヴァースに合う血統を探せば良いのだ。

ではネオユニヴァースに合う血統をおさらいしてみよう。当然、ヴィクトワールの母父・Machiavellianは除外。

(※カッコ内は代表産駒)
トニービン(デスペラード、ネオヴァンドーム)
Sadler's Wells(アンライバルド)
Danzig(ロジユニヴァース)
Nureyev(ゴールスキー)
Lyphard(インペリアルマーチ)

代表産駒はクラシックディスタンスで強く、そして牡馬ばかりである。ということは、ヴィクトワールピサ産駒の狙いは当然、牡馬クラシックであるべき。中途半端な速攻系・マイラーは切るくらいの覚悟があっても良いのではないか。そうであれば欧州ND系 or トニービンの血は必須。ネオユニ産駒がデビューして6年、この傾向から外れたことはないからだ。逆に、これらの血を持たない場合は短距離馬かダート馬になり、しかも大して強くない、という可能性は高い。

では最後に、少しだけレビューをしておこう。いつも「気が向いたら更新する」と言いつつ、忘れてしまうから、最初っから書いちゃう。レビューするのは、Gallop丸ごとPOG「社台ファーム編」に、写真付き掲載されている馬にしてみよう。

母ファーストバイオリン(B)ネオユニを付けたらサウンズオブアースなのだから、当然血統は合う。
母レン2(E)アメリカ色の強いRoberto系は、多分全く合わない。
母チナンテガ(D)配合は悪くないが、5連産の上、兄姉も走っておらず。POG的にリスク高い。
母レディイン(D)ロブロイ、マンカフェという、米血に強いSSが合っていた。ヴィクトワールには合わないと見る。
母トレアンサンブル(E)兄姉がネオユニでさっぱり走っていないのがマイナス。血統も母母が微妙。
母サプレザ(D)母父は合うと思うが、母母が米血強すぎ。素直にマンカフェ付ければいいのに。
母バースデイローズ(D)ネオユニ産駒・トーセンファントムこそ走ったが、さすがに高齢すぎ。スピード血統不足。



なお、このレビューでは総じて評価が低いように見えますが、私が少し取ってみようかな、と思っている馬は確実に存在します。例によって、POGドラフト後に発表しますので、予想しながらお待ちくださいませ。
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大変遅くなりましたが、今年度の新種牡馬分析です。今年はやっぱりこの馬でしょう。

ハービンジャー
Harbinger.jpg


ハービンジャーの血統はDanzig、Nijinsky、Lyphardが主要となっており、ノーザンダンサー系でゴリゴリに固められた血統である。これじゃどんな繁殖牝馬をつけてもノーザンダンサー系っぽくなってしまうだろうなぁ、というのが率直な感想。ではノーザンダンサー系っぽい、というのを説明するために、血統の3代前に、2本以上ノーザンダンサー系を持っている種牡馬(2/4がノーザンダンサー系の馬)を並べてみよう。

・フサイチコンコルド
・デザートキング
・ムーンバラッド
・メイショウドトウ
・メイショウサムソン
・ロックオブジブラルタル
・スニッツェル
・アラムシャー


いやぁ、ノーザンダンサー系っぽいですねぇ。そしてどうですか、このイケてない加減はw 欧州最強馬や、ドバイWC勝ち馬がいるが、全くもってぱっとしない。この理由は簡単で、日本向きの軽さ(キレともいう)がないからである。たとえサンデー系の繁殖牝馬を付けたところで、父の自己主張(=キレのなさ)が強すぎて母の良さを活かせない、そんなパターンが非常に多い。

確かに、ロックオブジブラルタルスニッツェルのように、短距離やダートで活路を見出す種牡馬もいる。短距離やダートというのは軽さの要らない条件(ハイペース)が多く存在するからだ。しかしハービンジャーは違う。母父Beringであり、コテコテの欧州長距離血統なのだ。これでは短距離を使ったとしても、スピード不足でどうにもならない可能性が高い。活路を見出すとすればダート中距離だが…POG期間内にそんな条件は、数える程しかないわけで。

そもそも。欧州で活躍した長距離血統は、日本で大コケするのは歴史が示している。ラムタラ、エリシオ、モンジュー、マリエンバード、スウェイン、ガリレオ、アラムシャー…この錚々たるメンバーが、日本じゃ3歳重賞の一つも満足に勝っていないのだ。ハービンジャーがいかに繁殖に恵まれたとしても、この暗黒の系譜はどうにも覆らないと思うのだが。

最後に、本来であればオススメの配合を挙げるのだが…ぶっちゃけ、何つけてもあんまり走らないと思うw それでも、どうしてもハービンジャー産駒を取らなきゃいけない人に向けて、2014-15のPOGで少しだけ推せる馬を挙げておこう。

プリモレガーロ(母クラウンピース)Mr.Prospector、Bold Rulerでスピード補完ができている。
ミスライト(母キャッツ)ノーザンダンサー多重クロス。既に入厩済み、速攻系で期待。
トリプルミッション(母トリプレックス)母父SSならこれか。ノーザンダンサー系を薄め、スピードを補完。
サーサルヴァトーレ(母マリアヴァレリア)母父SS。母はスピード血統を集約した形なので、父の悪さを消せるか。
インディケーション(母シャルロットノアル)フジキセキ×Storm Catとの配合は悪くない。マイルまでなら射程距離。

ヨッパライがぱぱーっと見ただけですけど、そんなに走りそうな馬はいなかったなぁ。少なくとも、トニービンとか、ノーザンテーストとか、ブライアンズタイムとか、ニジンスキーとか、そういう「重そうな血統」を配合内で見た時点で斬り捨ててもいいと思いますね。
今日は新種牡馬分析です。私は、POGにおいて新種牡馬を知るのは非常に大事なことだと思ってます。だってPOGやってる人のほとんどが、新種牡馬の情報なんて持ってないからね。その点、血統が見ることが出来れば、新種牡馬の扱いだって多少は分かるんで、ライバルにハッキリと差をつけることが出来ます。今回の分析で、少しでも差をつけてみたいですな。

そんな今回は、社台が購入したこの種牡馬で一本。

チチカステナンゴ
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かの名牝・ダイワスカーレットのお婿さんということで一気に有名になったこの馬。父グレイソヴリン系の輸入種牡馬といえばトニービンバゴが思い出されますが、さてこの馬はトニービンのようにリーディングサイアーになれるのか、それともバゴのように○○○(自主規制)なのか。

チチカステナンゴの父・Smadounはグレイソヴリン系×トウルビヨン系、母・Smalaはノーザンダンサー系×ノーザンダンサー系。ここだけ見ると「いかにも欧州血統」という感じの重さだが、実は軽さも持ち合わせているのがこの馬。5代前にTurn-To系・Native Dancer系・Fair Trial系・Mahmoud系と、米欧のスピード血統がしっかり入っている。しかも、すべてが5代前ということは、どの馬と配合してもキツいインブリードが発生しない。非常にバランスの良い種牡馬と言えそうだ。ただし欠点もある。直近にスピード血統が少ないため、母父が重厚すぎると途端に走らなくなるはずだ。そういう意味では、トニービンほど走るわけではないが、バゴほど走らないわけでもない、と言っておこう(バゴは繁殖にも恵まれなかったが)。

まとめると「ヨーロッパ系スタミナ+米欧のスピード血統」という組み合わせ。非常に日本向きの血統であり、配合次第では大物も出るはずだ。ではどんな配合が合うのか。一番合うのは、父親と同様の「ヨーロッパ系スタミナ+米欧のスピード血統」。有名なところでは、サンデーサイレンスや、欧州ND系(Dancing Brave、Sadler's Wells、Danzig系、Lyphard系、ノーザンテースト)も相性は良い。逆に、合わないのはアメリカ系スタミナ血統だろう。Nijinsky系、Man'O War系、Princequillo系などが濃い母父は避けた方が良い。主要な種牡馬だと、ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、ブライアンズタイム、クロフネなどは合わない。

と、ここまで一般的な血統論に終始してきたが、今回は大生いっちょ!のPOG情報を見に来てくれている人のために、ライバルに差をつける特別情報を挙げておこう。

実は、チチカステナンゴと「大生ニックス」になりやすい、特にオススメする配合があるのだ。



アグネスタキオン(Turn-To系、Native Dancer系、Fair Trial系、Mahmoud系を持つ。相性バツグン)



チチカステナンゴ産駒で話題になるのは母父サンデーサイレンスの良血母だろうが、実は本当に相性がいいのはアグネスタキオンの方である。タキオン産駒に見られる体質の弱さが遺伝していなければ、必ずや大物を出してくれるだろう(これは予言です)。この配合は下位で血統買いするには非常に面白いし、今後3年間マークし続けた方が良いと思う。
土日でなんか書くと言っておきながら、POGの勉強してたら日付超えてました。そんな今日は新種牡馬分析でひとつ。

ダイワメジャー
daiwamejor.jpg

SS×ノーザンテースト配合の馬は他にデュランダル、アドマイヤマックス等がいる。当然、これらの種牡馬とは3/4同血となるので、同じような産駒が多くなるかと思いかもしれないが、私はそうは思わない。なぜなら、残り1/4の血が大きく違っているからだ。デュランダル・アドマイヤマックスはHyperionの影響が強く、全体としてヨーロッパ系スタミナ配合となっている。これに対し、ダイワメジャーは残り1/4の血がアメリカ血統であり、全体としては米欧混血となっている

では米欧混血となるとどうなるか。以下、私の見解を箇条書きにしてみる。

・どうしても血統のバランスが悪くなり、大物が出にくくなる。
・米欧のスタミナ血統が同時に主張するため、スタミナ寄りの産駒が多くなる。
・キレる脚を使えず、ズブい産駒が多くなる=活躍の場がダートになりやすい。



要するにPOG向きじゃないってことですな。ダート路線で大活躍する産駒は出るだろうし、ノーザンテーストの影響から丈夫で長持ちだろうし、一口で買う分にはかなりオススメ出来る種牡馬と言える。ただクラシックは…と言われると、相当配合のレベルが高くないと厳しそうだ。特に「キレる脚が使えない」ってことは、牝馬の期待値はかなり低くなると予想される。

それでもダイワメジャー産駒でクラシックを狙うなら、母はアメリカ系・ヨーロッパ系がハッキリしたタイプがいいだろう。さらにナスルーラの血を持っていないので、これを取り込む形がいい。具体的にはこんな感じ。

【アメリカ血統】
Mr. Prospector系(完全なアメリカ血統×ナスルーラ)
Storm Cat系(完全なアメリカ血統×ナスルーラ)
Nijinsky系(意外と相性よさそう)

【ヨーロッパ血統】
トニービン系(Hyperion×ナスルーラ)
テスコボーイ系(Hyperion×ナスルーラ)
Lyphard系(ノーザンダンサーのクロス×Fair Trial)



母馬がそれぞれの血統で固められていれば、多少期待値は上がるはず。ただし米血・欧血は決して混ぜてはいけない。しつこいようだが、混ぜたらズブズブの馬が出来上がる可能性が高い。最近の種牡馬だとKingmamboSadler's Wellsあたりが米欧混血であり「混ぜるな危険」の対象である。ここは覚えておきたい。
今日は新種牡馬分析で。ディープインパクトに対抗すると言われている、社台代表の新種牡馬で行ってみます。どうせ当たるも八卦、当たらぬも八卦、軽い気持ちで読み流してください。

ハーツクライ
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まずはハーツクライと、同じく新種牡馬・リンカーンの違いから書いてみる。この両馬は共に父サンデーサイレンス×母父トニービンの3/4同血。違いは残りの1/4(=母母父)だが、ここに結構差がある。血統の細かい解説は省略するが、ハーツクライの方はこの1/4がアメリカ系が強い血統。Bupersってのはアメリカのスタミナ血統が豊富に入ってるし。これに対してリンカーンの1/4はバリバリのヨーロッパ系で、重すぎじゃないか?と思うくらいのヨーロッパスタミナを持つ。ここが大きな違い。

さて、この両馬を比べたときに「活躍するのはどっち?」と言われたなら、

ハーツクライの方だと思います。

両馬ともサンデー×トニービンで、欧州血統の方が強い配合。しかしハーツの方は米国血統も持っているので、繁殖牝馬が欧米どちらであってもそれなりに対応できるはず(アドマイヤベガに近い)。これに対してリンカーンは欧州血統がかなり強いため、米血の繁殖牝馬をつけた場合に全く合わない可能性が高い。この差は大きいですよ。だって今の日本競馬において「アメリカのスピード血統とあまり合わない」なんて種牡馬は成功しにくいでしょ。ヨーロッパの繁殖牝馬との配合で一発はあるかもしれないが、POGにおいてマイナー種牡馬で一発当てるのはかなり難しいわけで。

さてここからはハーツクライに絞った話。POGで指名するならどんな配合を狙えば良いのかを考えてみる。ハーツは基本的にはヨーロッパ血統なので、バリバリのアメリカ血統は合わない。ヨーロッパ血統を基本として、少しアメリカ血統を混ぜるくらいがちょうど良さそう。具体的には、

・ミスプロ系(スピード強化、日本競馬への対応力強化)
・ヨーロッパ系ノーザンダンサー(Nureyev、Danzig、ノーザンテースト、Lyphardなど)
・Ribot系、もしくはPrincequillo系を持つ馬(トニービンと相性が良い)


ミスプロ系は欲しいが、それだけでは足りない。Nureyev・Danzig・ノーザンテースト、ないしはLyphardのクロスあたりは欲しい。Ribot系も面白いと思う。では2010-2010シーズンの2歳馬の注目馬は…例によって気が向いたら追記するということでひとつご勘弁を。